先日、ゴンさんと釣りに行ってきました。
いつもの最寄りの漁港ではなく、車で1時間少々の場所へのプチ遠征です。
目指すポイントは過去の記事に何度も登場している場所なのですが、コロナ禍の影響もあってこの場所で釣りをするのは結構久しぶりだったりします。
で、ポイントに到着。
既に人だらけ。
このポイントは諦めることにして、どこに行くかゴンさんと相談開始。もう1時間走るかとも思ったのですが、1週間ほど前に取引先の営業の方に教えてもらったポイントのことを思い出し、ナビで検索してみると―
この場所から車で数分のところであることが判明。
「せっかくだし、ちょっと見てこようか」ということで意見が一致して、そのポイントに行ってみることにしました。
程無くポイントに到着。
先行者の姿、全く無し。
場所に関して何の知識・情報が無い状態でしたが、折角なので釣りをすることにしました。
タックルは2つ。両方ともアジング用です。1つは普段メインで使用している18コルトのGCRTS-572UL-HS。もう1つは手持ちのアジングロッドで一番パワーのある18コルトのGCRTS-742L-T。
初めてのポイントという事でまずは水深や海底の状態などの情報を得るために、GCRTS-742L-Tで6gのメタルジグを投げることにしました。
第1投目―。
底を取って、最初のしゃくりからのフォールでいきなりヒット。
しかしながら、すぐにバラす。その後反応無し。
釣りを開始してから15分ほど経った頃、1人のお兄さんがやってきて、にこやかに挨拶をして下さり、私たちの隣で釣りを始めました。見たところアオリイカ狙いの模様。
目の前に広がる海は広いのですが、釣り場自体は小場所なので、ここで少し私は場所移動することに。徒歩で1分少々の距離です。
道路脇の切れ目にある階段から岸辺に降りて釣りを開始。
第1投目―。
先ほど同様、底を取って6回ほどしゃくってから、そのまま底までフォール―
ドンッ!
竿先を引き込む、ジグをひったくる様な強いアタリ。考えるよりも早く、反射的に合わせます。途端に0.4号のPEラインとチューブラーティップを介して、それなりに長さのある魚が身をよじる感触が手に伝わってきます。
「あ~、エソかな」
そう思いながら、ロッドを立て気味にして、ゆっくりとリールを巻きます。結構重量感がある。
「でっかいエソかな。キジハタだったらいいんだけどなぁ」
魚がバタつく感覚と結構な魚の重みを感じながら、リールを巻いていると、
ジイイイィィィィィッ!
強めにしていたドラグが鳴り始め、魚が走り始めました。咄嗟に立てていたロッドを寝かせ気味にしていなしつつ、魚の挙動に合わせてポンピング気味なリーリングに変更。
焦らずに慎重に時間をかけてやり取りしていると魚の姿が見えました。
アジ!大きい!見たことないサイズ!
「これって・・・、尺アジ・・・」そう気付いた途端、鼓動が激しくなり体が震えるのがわかりました。
そして―
タモを持たずに移動してきたことを思い出しました。
幸い海面に手が届く場所だったので、慎重にアジを寄せてジグをつかんでアジをキャッチすることができました。
ちなみにジグのフロントフックが口に横掛かりしていて、リアフックが鰓に掛かっていました。
震える手でアジを持ちながら、元の釣り場に戻ると、まず途中から来たエギングのお兄さんが声を掛けてくれました。
お兄さん:「お、何釣れたんですか?」
すけ:「ええと~、アジです」
お兄さん:「え!?でっか!!太っ!」
すけ:「このサイズ、初めて釣りました・・・」
お兄さん:「オレ、この釣り場良く来るし、それなりの良いサイズのアジ釣ってますが、このサイズ見たことないです」
そんな会話をしている最中も、少し離れた場所で自分の釣りに集中しているゴンさんに声を掛けます。
すけ:「ゴンさんゴンさん」
ゴンさん:「ん?」
すけ:「ほら!」
ゴンさん:「何それ?」
すけ:「アジ!」
ゴンさん:「え!!デカくない!?絶対尺あるやん!!」
すけ:「うん!確かめてみる!写真写真」
そうして撮ったのがこの写真。
30cmの竹の物差しよりも明らかに大きい姿が尺アジであることを証明しています。
「うわあ・・・この物差しよりも大きいアジが釣れた・・・」
と興奮しながらスマホで撮影していると―
ゴンさん:「そんなんじゃなくて、ちゃんとサイズ測んなさいよ(笑)初めての尺アジやぞ。俺のスケール貸すから、ちゃんと撮って」
ということで撮ったのがこの写真。
35.5cmでした。
これまでの自己記録を10cm近く更新することになりました。
この日の釣行で私が釣ったのはこの1匹のみ。
釣り場に戻って計測や撮影とかせずに、その場ですぐさまキャストしていればもう少し釣れたのかもしれませんが、そんな考えは全く思い浮かばず、その場にいた皆で喜びと興奮を共有することを優先していました。ただの見せびらかしだったかもしれませんが(苦笑)。
何はともあれ、年甲斐もなく興奮しました。
釣りを始めて丸5年が経ち、もはや私の中では、YouTubeや釣りビジョンの中だけの存在、半ば都市伝説になりつつあった尺アジ。
なので正直狙っていたわけではないですが、ようやく釣ることができました。
やはり釣りは楽しい。